𒐪の意味
ŠAR₂単位を8倍する記号です。 楔形文字の会計制度を扱った2004年のエングルンドの研究では、ŠAR₂一つを3,600としています。この換算では8倍すると28,800です。ただし、これは便利な十進法での目安であり、どの粘土板にも当てはまる読み方ではありません。
こうした数記号は行政記録の必要から発達しました。紀元前3300~2900年ごろ、楔形文字の初期形である原楔形文字の文書には、品物、配給、計量、時間が記録されました。粘土製の計数具や初期の数表記入り粘土板も帳簿とともに発達し、後のŠAR₂数記号群の土台となりました。
紀元前三千年紀後半には、より抽象化した六十進法の表記が異なる計量体系をつなぐことがありました。紀元前2000年ごろからは、記号の位置で値が変わる位取り表記が数学文書に現れ、後にはバビロニア天文学でも使われました。この記号群は、実務の記録から高度な計算までに関わります。
なぜ常に28,800とは限らない?
粘土板の単位と数体系によって値が決まります。 古代の楔形文字の数は、穀物、重さ、面積、時間など、何を数えるかで異なる値を持つことがありました。十進法に換算する前に、𒐪を粘土板の単位体系や周囲の記号と合わせて読みます。
2(ŠAR₂)–9(ŠAR₂)の番号付き表記では、数字が括弧内の単位を何倍するかを示します。計量の一覧では8(šar₂)が容量や面積の単位と組み合わされ、シュメール王名表にも在位年の合計として8 šar₂が登場します。これは単独で使う普通の数字ではなく、複合的な数値表現です。
フォントによって形が違うのはなぜ?
Unicodeは記号を識別し、フォントが歴史的な形を描きます。 Unicodeの楔形文字ガイドライン(UTR #56)では、記号は時代や地域ごとに書き方が異なる抽象文字として扱われます。そのため、同じコードポイントでも粘土板時代の形が一つに決まるわけではありません。
𒐪が四角や代替記号で表示されても、文字そのものは存在します。フォントがその文字に対応していない状態です。特定の時代に沿った転写には、その時代向けのフォントを使い、一つの見本だけを唯一の正統な形と考えないようにします。
〜と混同しないで
2𒐪の入力方法
𒐪\1242Aコードと文字コードコードポイント数:1
画面上の記号は複数のコードポイントを含む場合があります。JS .length は UTF-16 単位、UTF-8 はバイトを数えます。
